手術前に履く、弾性ストッキングと手術当日の格好について

健康運動指導士・介護予防運動指導員
地域に介護予防のためのスモールグループを作る
フィットネスインストラクター・パーソナルトレーナー
2017年9月、甲状腺乳頭癌(こうじょうせんにゅうとうがん)のため、手術を受けました。がんの告知から、入院、手術、その後のリハビリや検査について、経験したことを書いています。同じ病気と闘う方の、少しでもお役に立てたらと思います。
前回、2017年9月に手術を受けた日のことについて記事を書きました。
今回は、前回の記事でご質問を頂きました
「弾性ストッキング」と
「手術当日の格好」について
書いてみたいと思います。
もくじ
着用する目的 弾性ストッキングってどんなもの?
手術中、血液の流れがわるくならないように
足を圧迫させて、血液の流れを良くしておくストッキングです。
手術中は動かないし、血液の流れを止めたりするので
全身の中で血液の流れが良くない状態になります。
そうすると、血液が固まって、
血管が詰まってしまい、肺で詰まってしまう可能性があります。
弾性ストッキングは
足関節部分の圧迫圧が一番高く、
上にいくほど、圧は弱くなっています。
その事によって、
足先から心臓への血液の戻りを助けます。
きっちり、ピッタリ履かないといけないので
手術の前の日、
看護師さんが履き方を確認をするために、持ってくれました。
弾性ストッキング着用方法
かんごしさん「コツがあるので、履き方の練習、確認をしましょう。」
①ストッキングの内側に手を入れて、かかとをつまむ。
②ストッキングを、かかとをつまんだまま、かかとの部分まで半分にひっくり返す。
③かかとが下側になるようにして、親指ではき口を広げる。
↑これが、めちゃくちゃ、かたいんです。
圧をかけるから、サイズの合ってない小さなハイソックス履くようなかんじ。
④はき口をできるだけ大きく広げ、足先からかかとまで入れ、ストッキングのかかとの位置と、足のかかとを合わせる。
↑この段階もかたいんで、片脚立ちでははけないです。座って、ムギュムギュと足を押し込む感じ。
⑤裏返しにしたストッキングの端を持ち、ふくらはぎからひざにむけて上げる。
⑥シワが寄らないように調整する。
めちゃくちゃ足首部分の圧迫が強くて、
履く練習が必要な意味がわかりました。
履いてしまえば、気持ちよい感じでした。
弾性ストッキングの種類
ハイソックスタイプ
長所;脱ぎ着しやすい、着たときの不快感が少ない、値段が安い
短所;太ももを圧迫できない
ストッキングタイプ
長所;太ももも圧迫できる、脱ぎ着しやすい、蒸し暑さも少ない
短所;ずり落ちやすい
ベルト付き片脚ストッキング
長所;ずり落ちにくい、脱ぎ着しやすい、蒸し暑さも少ない
短所;食い込みやすい
パンストタイプ
長所;ずり落ちにくい、食い込みにくい、ファッション性がよい
短所;左右に違いがある場合は使いにくい、脱ぎ着しにくい、蒸し暑い、値段が高い、トイレに行ったとき大変
方脚用パンスト
長所;ずり落ちにくい、食い込みにくい、脱ぎ着しやすい、蒸し暑さが少ない
短所;しめつけを感じることがある、高価、ファッション性に劣る
ファッション性はおいといて、
履くときが、たいへんなので、余裕を持って準備しましょう。
その他
・つま先なしタイプ
・つま先ありタイプ
・サイズ・・・SS・S・M・L・LLなど
・強さ(圧迫圧)・・・強・中・弱など
※症状によって、タイプを選びます。
手術中に使った下肢空気圧迫装置
手術中は、更に機械を使うとのこと。
念のために使いましょうと、せんせいから勧められました。
せんせいは、私の手術は長時間になることを
予想していたのだと思っています。
手術が終わったあとにも、
病室で使いますか?と聞かれましたが
それは、使わないことにしました。
↑手術中に機械を使うコトへの同意書です。
手術が終わってからは、いらないかなと思っていました。
せんせいも、「さとうさんは、自分で動けるかな。なくても大丈夫かな」
そう言って下さいました。
自分で動こう。
動けるとせんせいが言って下さっているから、大丈夫だ。
不安もあったけど、自分にチャレンジすることを選びました。
そうは言っても、手術をした直後は、
動く事が本当に、とてもとても大変だったので、
病院から勧められたら無理せずに、機械はあった方が良いと思います。
いやいや。使って良かったんだよ。って、自分に言いたいです。
がんばらないことが、だいじです。
いろんな説明を受けて、手術前日の夜。
ベットのすぐ横に、弾性ストッキングを準備しました。
何かの試合に出る、前日の夜みたい。
なかなか眠れませんでした。
手術当日の格好
手術着、弾性ストッキング、下着
手術室には手ぶらで行きます。
手術着には大きなポケットがあったので、
携帯はポケットに入れて持って行きました。
まとめ
手術をおこなっているときは、麻酔で眠っているので体を動かせません。
何時間も動かさないでいると、体がどんな状態になるのか、
病院の看護師さんや、お医者さんの話を良く聞くことが大切です。
万全の状態で手術に向かえますように。
何かこの記事で役に立つことがあれば、嬉しいです。
良かったら次の記事もお読み下さい。
健康運動指導士・介護予防運動指導員
地域に介護予防のためのスモールグループを作る
フィットネスインストラクター・パーソナルトレーナー
2017年9月、甲状腺乳頭癌(こうじょうせんにゅうとうがん)のため、手術を受けました。がんの告知から、入院、手術、その後のリハビリや検査について、経験したことを書いています。同じ病気と闘う方の、少しでもお役に立てたらと思います。