健康運動指導士/フィットネスインストラクター

お見舞いに来てくれた父のコトと自然から届いたお見舞い

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お見舞いに来てくれた父
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さとりえ(佐藤梨絵)
健康運動指導士・介護予防運動指導員
地域に介護予防のためのスモールグループを作る
フィットネスインストラクター・パーソナルトレーナー


2017年9月、甲状腺乳頭癌(こうじょうせんにゅうとうがん)のため、手術を受けました。がんの告知から、入院、手術、その後のリハビリや検査について、経験したことを書いています。同じ病気と闘う方の、少しでもお役に立てたらと思います。
詳しいプロフィールはこちら

2017年9月に甲状腺がんで

入院していた時のことについて書いています。

 

何故、病気をブログに書こうと思ったのか

理由についてはプロフィールにも書いていますが

ここでも少し書こうと思います。

 

入院や、手術、本当の病名を言わずに過ごしていた時期。

 

一人だけど、一人じゃない。

そう言い聞かせていても

 

孤独でした。

 

 

がんの告知から、1年が経ち

同じように、周囲に病気のことを言えずに過ごし

孤独で苦しんでいる方のお話を聞いた時

自分の経験は、人の役に立てるのかもしれないと思いました。

 

階段トレーニングとか

やりすぎで無茶苦茶かもしれませんが

必死に過ごした自分を、忘れたくありません。

 

まるで、あの頃の自分は存在しなかったかのように

生きるのではなくて。

 

どんな時の自分も、愛し

忘れずに

その時関わった方々に、感謝をしながら生きていきたい。

 

そう、思うようになりました。

 

孤独と感じているあなたにも、届きますように。

 

今回は、父との切ない思い出です。

 

父から突然、お見舞いに行くよと連絡が入る

退院日が延びると決まった翌々日

手術後6日目の早朝、父からLINEが来ました。

ちち
おはよ。今日そっち行ってもいいかな?

さとりえ
大丈夫だよ!

ありがとう!何時ごろかな?

ちち
12時か13時くらい。

さとりえ
 面会は14時からだよ。

ちち
仕事の間の時間だから

その時間がありがたい。

さとりえ
そっか。私は大丈夫だけど。

病院に確認してみる。

また連絡するね。

 

すぐに、ナースステーションへ行って、事情を話しました。

面会時間前だけど、特別に許可を頂けました。

 

父へ伝えて一安心。

 

この日は抜針もあったので

病室にいなければなりませんでした。

 

父が来る♪

 

嬉しくて、病院のコンビニへ出かけました(病室にいなくちゃいけないの一瞬で忘れる)

 

何か、飲むかな。何か、食べるかな。

あ、一緒に買いにくれば良かったかな。

 

いろんなことを考えながら、結局

自動販売機でも買えるお茶を買い

ワクワクしながら待っていました。

 

お見舞いに現れた父から質問攻め

病棟に入ってきた父

 

面会時間ではないので

ナースステーションへ迎えに行って

談話できる場所へ移動しました。

 

さとりえ
お父さん、

来てくれてありがとう!

ちち
どうなの?体調は?

さとりえ
大丈夫だよ!

(階段でトレーニングしてる!)

って、言おうとしたら、

ちち
先生から聞いたのか?

退院後の治療について。

さとりえ
え?

退院後の治療?まだだよ。

ちち
まだ?

聞いてないのか?

さとりえ
うん。

聞いてないよ。

お父さんは何か聞いたの?

ちち
手術の後に聞いたよ。

放射線の治療。

 

さとりえ
え?

放射線の治療?

聞いてない。

どんな治療なの?

ちち
よくわからないよ。

だから、あんたに聞こうと思って来たんだ。

 

けど

聞いてないんじゃしかたないな。

 

父は、東北の人なので、私のことを、「あんた」という。

 

談話室

 

ちち
そのうち説明があるのかな。

お昼は?食べたの?

さとりえ
うん。

お昼、食べた。

 

放射線の、治療って、何?

ちち
だから、わかんないよ。

なんて言っていたかな?

あんたは眠っていたけど

手術の後に先生に呼ばれて説明受けて

そん時、何か言っていたんだ。

 

やってもやらなくてもいいけど、

やったほうがいい治療だからとかなんとか。

さとりえ
放射線って

病院に通って受けるの?

私のからだ、そんなに悪い状態だったの?

せんせい、何にも言ってくれてないよ。

(魔人ブウもベイビーも)

 

ちち
いや、

手術は成功したって言ってたよ。

その後の治療は、わかんないから、

先生に聞いてみて。

 

 

急に

 

 

 

 

 

吐き気がするほど

 

不安がおそって来ました。

 

 

父は、いったい、何を言っているんだろう。

 

 

放射線?

 

 

 

がんの治療で、放射線って言ったら

病院へ入院して、薬を入れて、副作用も強い。

 

 

仕事どころではなくなる。

 

 

なんだろう。

 

なんだろう。

なんだろうなんだろうなんだろうなんだろう・・・。

 

 

私が、仕事に復帰したいっていう気持ちは

病院に伝えてきたし、いつもそれを応援してくれてる。

 

 

手術室の看護師さんだって

仕事のこと、知っていてくれた。

 

検査技師さんも、麻酔医のせんせいも、病院で関わる人は

合言葉のように、私の仕事を知っていてくれて

応援してくださっている。

 

そのために、入院も、手術も、早くしてもらった・・・。

すぐ仕事へ復帰できるように、なるべく人に言わないで過ごして・・・。

 

 

 

あの応援は、いったいなんだったんだろう。

 

父は、せんせいと、何を話したんだろう。

 

 

 

 

一気に、いろんなことが、頭の中をぐるぐると回り始めました。

 

ちち
まぁ

わからないことは考えても仕方ないよ。

 

父の言葉に

なんて、他人事なんだろう。と、思いました。

 

さとりえ
・・・。

言ってることはわかるけど

考えちゃうよ。

 

ちち
そーいっても仕方ないだろ。

わからないことはさ

せんせいに聞くまでは

考えないでいるしかないだろ。

 

さとりえ
だったら

手術後の説明を受けているときに

お父さんが先生に聞いてくれれば

よかったんじゃないの?

 

なんで、私に聞きに来たの?

 

止まらなかった。

 

さとりえ
放射線の治療?

私は、聞いてないよ。

 

なんだろう。怖いイメージしかないよ。怖いよ。

 

わからないことは、考えないでいよう。

そっか、そーだねー。って、いま、笑えない。

 

退院日も延びて、不安なのに。

 

会った瞬間にそんな話されて

笑えると思う?

 

ちち
いや。

 

 

さとりえ
・・・。

 

 

涙が、、、

 

出るのを、、、

 

必死でこらえた。

 

 

せんせい。

 

せんせい、今どこにいますか?

 

放射線治療って、なんですか?

 

父に、何を、話したのでしょうか?

 

 

せんせいに会いたくてたまらなかったです。

 

 

 

 

ちち
大きな病院だよね。

ちち
体動かしてるの?

ちち
・・・。

 

 

父が、何か、いろいろと話してくれていたんだと思うのですが

まったく、話が頭に入ってこなくなってしまいました。

 

気持ちを保つこと、限界でした。

 

まったく、声が、出なくなってしまいました。

 

談話室には、

帽子をかぶった人が何人もいらっしゃいました。

 

病棟を何度も往復して歩いているときにも

気付いていました。

 

食事を全部完食することを、毎回おどろかれる。

食事を食べるだけで、ほめられる。

 

そう。

ここは、がんの人が、治療を受けている病棟なのです。

 

私よりも、大変な人は、たくさんいらっしゃいました。

 

階段を歩きに行っている私は

病棟の空気から、外に出たい気持ちもありました。

 

 

私も、髪の毛がなくなるような

放射線治療を受けることになるのかな。

 

 

心臓の音が、とても、大きく感じていたのを、今でも覚えています。

 

 

さとりえ
お父さん

一緒にお茶飲もうと思って、買って来たんだ。

冷蔵庫に入れてあるから取ってくるね。

 

そろそろ仕事?

 

ちち
なんだよ。

もう帰れってこと?

 

さとりえ
・・・。

 

言葉が出なくなってしまいました。

何も、話せなくなってしまった状態で

父を病棟の外まで見送りました。

 

 

エレベーターに乗るとき、

父が振り返って、言ってくれました。

 

ちち
不安にさせてごめんな。

退院まで、がんばってな。

 

父の見送り

 

エレベーターのドアが閉まったと同時に

涙腺が崩壊しました。

 

 

いろんな気持ちが、

あふれて、

涙が、

止まらなくなりました。

 

 

せっかく、来てくれたのに。

 

もっと、話したいことが

たくさんあったのに。

 

自分のこころが弱くて

すぐに切り替えられなくて

 

話せなくなってしまった。。。

 

 

 

 

病棟から、一枚扉を出たところにあったエレベーターホール。

 

 

しばらく、その場所で、泣き続けました。

 

 

とにかく病室に帰ろう。

 

 

そう思って振り向いたら

 

一人のおじいちゃんが立っていて、

声をかけられました。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

神様かと思いました。

 

 

出会った神様

病棟で、帽子・・・。

病棟で、サングラス・・・。

眼帯・・・。

 

振り向きざまに、強烈なインパクトでした。

 

神様に感謝を持ってうなずいて

病室に帰りました。

 

病室に戻っても

涙が止まらなくて、泣きながら

 

気付きました。

 

 

 

父の方こそ、不安だったのではないか。と。

 

だから、今日来たんだ。

 

わからないことがあるって、不安だ。

 

10時間以上の手術を待っている間、不安だったに違いない。

 

長い時間、心配しながら待ち続け、疲れただろうな。

 

その後、さらに放射線治療、わけのわからない話を受けて

 

せんせいに質問なんて出来るわけがないんだ。

 

退院日が延びて、悲しく思ったのは、私だけじゃない。

 

 

 

わざわざ、突然来るなんて。

 

 

本当に、ありがたかったのに

途中で話が聞けなくなってしまった。

 

 

間に合うかな。

 

 

涙をふいて、病室を出て

外来のバス停まで、父を追いかけました。

 

 

・・・。

 

 

間に合いませんでした。

 

きっと、ちょうど出たばかりのバスを、

目で見送ることは出来ました。

 

 

ゼーゼー言いながら、顔を上げると

バス停では、普通の人が、びっくりして見ていました。

 

ドレーンを下げたまま、息を切らして、外に出てきた病人は

妖怪人間ベロぐらいの目で見られていたと思います。

 

間に合わなかった

 

早く人間になりたい。

 

 

ありがとうありがとうありがとうありがとう。

 

 

父へすぐに、LINEで、ありがとうって、送りました。

 

 

途中で、話が出来なくなってしまって、ごめんね。って。

 

 

父からの、LINEの返事は、落ち込んでいました。

 

 

私たちは、いつも、すれ違う。

小さなころから。

 

だから、特に、驚きはしない。

 

 

でも、それでいいと、思っているわけじゃない。

 

もっと、いい関係になるために、私が変わらないとダメなんだ。

 

改めて、そう思った、一日でした。

 

お見舞いに来てくれた父へ

 

おとうさん

来てくれて、ありがとう。

本当に、ありがとう。

 

顔を見て、会って話せて、

とっても、とっても嬉しかった。

 

本当はトレーニングをしている

秘密の階段、見せたかったんだ。

 

今度、もし来ることがあったら

一緒に見に行ってほしいよ。

 

気をつけて帰ってね。

お母さんによろしくね。

 

私が言うのもなんだけど、

からだに気を付けて、過ごして。

 

大好きだよ。

 

LINEで送ったメッセージ。

 

おとうさん、大好きです。

 

自然からのお見舞い

病棟に戻って、泣きはらした目を何とかして

音楽を握りしめて、階段トレーニングへ行きました。

 

退院後の治療。

必要なら、必要なときに、せんせいが話してくれる。

 

そう思って、

ナースステーションで、聞くこともしませんでした。

 

階段トレーニング

汗だくになって、病棟に戻って。

シャワーを浴びて、夕食を待っているとき

空が、呼んでいました。

空が呼ぶ

 

 

空が呼んでいる

 

もう少しで、日が暮れる。

 

なんとなく、立ち上がって

 

夕陽を探しに病室を出ました。

 

夕陽

 

そしたら、素晴らしい物が見えました。

 

 

夕陽

 

感動しました。

 

「わぁ・・・。」って

 

小さな声を出して、立ちすくんでいたら

 

他の病室からも、どんどん人が出てきて

 

ナースステーションでも、大きな声で

 

 

「すごーい!!」

「見てみて!!」

「ほら、●●さんも、見た方が良いですよ!!」

 

って、看護師さんの声が聞こえてきました。

 

 

 

振り返ったら、たくさんの人が、笑顔でした。

 

 

夕陽

 

 

夕陽

 

少しずつ、小さくなっていく夕陽を見ながら、

これは、自然からのお見舞いだ。と思いました。

 

退院が延びなければ、見ることの出来なかった景色。

 

今日も、一日が終わった。

 

時間には、限りがあるんだ。

もっと、生きている時間を大切にしなければ。

 

 

そう、思いました。

 

まとめ

両親とは

すれ違いが多く、過ごしてきました。

 

この年になって

こんなことをブログに書くなんて

情けないなと思います。。。

 

でも、書きます。

 

変わっていきたいから。

 

どんな時も、

変えられるのは、自分。

 

 

誰かに対して悩むとき

愛しているから、悩むんだ。

愛しているから、傷付く。

 

どうでもいい人だったら

きっと、何も、感じない。

 

まだまだうまく出来てなくて

失敗ばかりの私ですが

家族への愛情表現を、もっとしていこうと思います。

 

思いやりをもって、進んでいこうと思います。

 

時間には、限りがあるから。

 

両親が元気なうちに、たくさん、親孝行をしたいです。

 

長い文章、読んで下さり、ありがとうございます。

 

 

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2017年9月、甲状腺乳頭癌(こうじょうせんにゅうとうがん)のため、手術を受けました。がんの告知から、入院、手術、その後のリハビリや検査について、経験したことを書いています。同じ病気と闘う方の、少しでもお役に立てたらと思います。
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